外壁下地

外壁下地の施工記録。

建築基準法22条地域に指定されている土地では、「延焼のおそれのある範囲」の外壁に一定の防火性能(準防火性能)を持たせることが義務となる。

 

今回の外壁には『ガルスパンNEO-Jフッ素』(アイジー工業㈱)を使い、断熱材には羊毛の『ウールブレス』(㈱アイティエヌジャパン)を使う。

内壁仕上げには『MOISS』(三菱商事建材㈱)を真壁で使う。

 

これらの建材で準防火性能を満たすために、外壁下地に石膏ボードを採用した。

それは、ガルスパンの下地に厚さ12.5mmの石膏ボードを張れば、充填する断熱材や内壁下地・仕上げを問わないという個別認定を利用できるからである。

 

石膏ボードは通常、室内に使うものである。

これを外壁下地に使う場合は、施工中の水濡れを防がなくてはならない。

 

また、認定をとったものであれば、構造用面材としての役割を担わせることが可能である。

 

これらのことを考慮して、今回は『タイガー グラスロック』(吉野石膏(㈱))を採用した。

サンプルを取り寄せて確認すると、紙を巻いている通常の石膏ボードに比べてこちらの方が密度が高く、硬いという感じがする。その分、多少の水濡れにも耐えそうである。

 

この個別認定を使うためには、専用ビスを使う必要がある。

このビスは、メーカー出荷時にボードに同梱される。(菅沼)