■Q55 料理中にキッチンで寛げるようにするには?

流し台の横にダイニングテーブルを配置するとダイニングテーブルでひと休みできます。また配膳や下げ膳も省力化できます。

 

キッチン脇ないしキッチンとダイニングをまたぐ位置にカウンターを設けてもよいでしょう。そこで一休みをしたり料理以外の家事を行うこともできます。子供の勉強スペースを兼ねることもできまする。長さは短くて910㎜、最大で3640㎜が目安です。立ち仕事にも使えたほうが便利なのでカウンターの高さはキッチンに合わせます。高めの椅子を組み合わせるとその場所で寛ぐほか子供の勉強にも使えます。

キッチン脇に家事が出来るカウンターを設けた例。洗濯室にも作業が出来るカウンターを設けている。
キッチン脇に家事が出来るカウンターを設けた例。洗濯室にも作業が出来るカウンターを設けている。

■Q56 誰にも邪魔されないで籠もれる場所がほしい

いわゆる書斎を設けることになります。籠もり部屋なので居室の一角ではなく壁に囲まれた小さな空間を設けます。床面積に余裕のある2階に設けるのが現実的です。広さは1坪程度でよいでしょう。

 

隣り合う部屋との壁にはグラスウールなどの吸音材を詰めて遮音性を確保します。ほかの部屋との間にトイレや収納を挟むとさらに遮音性が高まります。

 

小さい住宅の場合はウォークインクローゼットのスペースを書斎に充当します。洋服はウォークインクローゼットの代わりにロフトに収納します。

2階北側に3帖の書斎を設けた例。パソコンを見たり読書をするには十分なスペース。
2階北側に3帖の書斎を設けた例。パソコンを見たり読書をするには十分なスペース。

■Q57 子供部屋の音が寝室に伝わらないようにしたい

高齢者と同居する場合、高齢者の居室は1階に配置します。その直上に子供部屋があると足音やゲームの音などが下に伝わるので、ずらして配置します。加えて2階床の下地に石膏ボードを2枚張ります。質量が増すので音が伝わりにくい床の構造になります。

 

2階に寝室と子供部屋を配置する場合、真ん中に階段を設けて部屋を振り分けて距離を取ると音が伝わりにくくなります。さらに壁にグラスウールなどの吸音材を入れると遮音性能が高まります。

 

やむを得ず寝室と子供部屋などが隣り合う場合、間に収納を挟むことで音が伝わりにくくなります。この場合も壁の間にグラスウールを詰めることでさらに遮音性能が高まります。

 

トイレの壁などにもグラスウールを詰めると音が伝わりにくくなります。隣の居室にいる人に音が伝わりにくくなります。

寝室と子供室の間に収納を設けた例。収納が音を吸収して静かな室内環境が得られる。
寝室と子供室の間に収納を設けた例。収納が音を吸収して静かな室内環境が得られる。