(千葉・外房)

菅沼建築設計

 

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Q:「名作」と言われる住宅はどの辺が評価されているのでしょうか?住人や職人にも「よさ」を聞き取りしているのでしょうか?間取りや見た目の斬新さだけが評価されているような気がします。

 

 

菅沼:おっしゃる通り、まずは見た目の斬新さが評価されるというのは、人間と同じです。

 

色々な「名作」を思い浮かべることが出来ますが、それを「名作」だと事前に知らなかったら私自身の目でそう評価出来たかどうか、自信が持てない建築はあります。

対して、自分だけの名作もあります。それは私にとって、毎日の具体的な仕事の目標となっています。

 

「名作」と同時に思い出されるのは建築家ばかり。住人や職人を思い出すことはありません。つまり自分の感覚では、住人や職人はその住宅が「名作」であることに全く関与していないのです。

 

まずは見た目が注目されるのは仕方がないことでしょう。

見た目だけで印象に残すのも大変なことだとは思います。

実態を知らない方が憧れは強いものです。

しかし、ただ斬新なだけではその後の評価につながらないことは、建築独特の評価基準かもしれません。長い間使われ続けることも建築本来の目的として重要なことです。

 

住み続けた住人が有名になることは稀ですが、住み続けたことが評価なのだと思います。

そして、長く形を保つだけの施工の質も同時に評価されることになります。

 

瞬間視聴率稼ぎの斬新さではなく、時間が経ってからの名作という評価は、「使われ続けること」にあるのだというのが私の結論です。

 

2013,9,26