(千葉・外房)

菅沼建築設計

 

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Q:注文住宅というのは結局のところお金持ちの道楽のように思えてなりません。実際、年収300万円でも家は建てられますか?ちなみに貯金は100万円程度ありますが、土地はありません

菅沼:注文住宅がほしいのですね。でも、注文住宅でなければならない、という強迫観念から一度解き放たれる必要があるかもしれません。

 

この質問では、

・注文住宅は道楽か?

・年収300万円でも家は建てられるか?

の二つに内容を分解して考察します。

 

「道楽」とは、生きていくために必要不可欠なこととは別に、その人の嗜好によって行われる消費活動で、本人以外の人にとっては「無駄」という意味を含んでいると思われます。

この質問では、生きていくための住宅ならば様々な注文など不要なのではないか、という気持ちを読み取ることができます。

 

家に特別な注文が必要な人というのは、既存の住宅では対応が難しい生活を行う人、たとえば家で仕事をしていたり、特殊な家族構成であったり、すでに所有している土地が特殊な条件であったり、というようないくつかの場合に限られるのではないかと思います。

こう考えると、必要ではないが注文を行う場合、これは道楽である可能性が高いでしょう。

 

この「住宅道楽」をどう見るか、これは難しい問題です。

経済的に余裕のある者が住宅で夢を実現することに何の罪もありません。住宅に芸術を求めること、それは絵や彫刻を飾る気持ちと同じです。

経済的に余裕を持てない人が家を道具と割り切って簡素な生活を営むこと、これは自然な成り行きでしょう。

お金持ちなのに簡素な生活を営む、こういうスタイルの方もいるでしょう。

お金がないのに贅沢をしたい、その気持ちは分かりますが無理は禁物です。

極論になってしまいますが結論を急ぐと、弱肉強食という動物界の原則を肯定したい気分と、(自分を美化して上から目線で言うならば)慈悲の気分、この二つがせめぎ合って思考が停止するというのが私の現状です。

 

もう一つ、どれだけの低価格で家は建てられるのか、という問題提起についてです。

 

考えを進めるうえで最初の分岐点は、年収300万円からローンを組むかどうかということだと思います。

まず、ローンを組む場合です。

月々4万円の返済、金利2.5%、25年返済、これで約900万円借りられます(総返済額1200万円、金利300万円)。年間返済額は48万円ですから、残り252万円で生活しなければなりません。でも、これは不可能な数字ではなさそうに思えます。

(土地無しでローンを組めるのはフラット35だけです。実際にローンを組む場合はその他の諸経費として、印紙税・ローン事務手数料・住宅ローン保証料・保証会社事務手数料・抵当権設定登記費用・抵当権設定登記手数料・団体信用生命保険料・火災保険料などが発生します。)

 

絶対に借金をしない、という場合は、どこか安いところに借地をしてトレーラーハウスに住むなどという方法が考えられます。生活が可能な大きさのトレーラーハウスは300万円程度から手に入ると考えられます。今から数年の節約生活で貯蓄を増やしてから購入を検討します。これは人生の重荷を極力減らす方法ですね。私個人としては、これはとても魅力を感じる考え方です。

 

自分で家を建てると安上がりになるように思えます。しかし実際は、働きながら家を完成させるためには相当の困難を乗り越えなければなりません。自分自身を労働者として考え、賃金労働をしていると考えなくては成功しないでしょう。そうでなければ、毎週土日を数年に亘って返上することに耐えられる精神かどうかを検討するべきです。

 

私の結論です。

「住宅道楽」は存在し、それは個人の自由です。

年収300万円であっても、節約した生活の実行と住む場所を選ぶことによって家は建てられるし、基礎のある家ではなくてもトレーラーハウスという選択肢があります。

 

(2013,9,24)