アウトセット引戸

ドアから引戸への変更は、介護保険を利用した改修では非常に多い工事です。

なるべく廊下側に出っ張らないように設計しています。

 

この工事でのポイントはずばり「上吊り構造」にあります。

上吊りとすることで建物の歪みから建具枠の縁が切れ、建具単独で垂直を出せます。

 

築25年以上の木造住宅は、場合によってはかなりの歪みがあります。

今までの工事での最大の歪みは、柱の上下で30mmの倒れがあったケースでした。

その場合は三角形のスペーサーを作り、方立に取り付けて隙間を埋めます。

 

床の歪みは、床上のレールを滑る引き戸にとって致命的な結果をもたらします。

上吊りとすることで、床からの影響を受けることもありません。

 

金物はアトムリビングテック製の物を選択しています。(光治)