勝浦の家・造作の細部

木工事がほぼ完了した現場の様子。

 

造作家具や設備の形が現れた。

素材はゴム集成フリー板。

厚み30mm、幅600mmの集成材は色々な造作の素になる。

 

この造作の完成度を高めるのが『面』だと改めて思ったのが次の写真である。

面の大きさまでは図面で指示を出している訳ではないので、これは加工している大工職のセンスに任せられている。

手摺の縦格子に使っているのは『インニ・イッサン』と呼ばれている下地材である。

樹種は赤松で、このように節が無ければ、和室にも使えるレベルの造作材になる。

 

面がきっちりと取られていることがいかに大事なことか。

 

造作材どうしが密着していることも完成度を高めるための重要なポイントだ。

 

素材の単価の高低ではない。

2×6のSPFを使って製作した階段も、造作精度の高さで完成度が高まる。(菅沼)