レモン電池

小5の娘が持ち帰った理科の実験セットの様子。

レモンから電気を取り出す実験装置である。

『(亜鉛版)+(輪切りのレモン)+(銅版)』の順で積層していき、両端の亜鉛版と銅版に導線で発光ダイオードをつなぐと、点灯する。積層したのは、電池の直列つなぎで電圧を増すためだ。

レモンに亜鉛が溶けていくため、レモンが黒変している。作って10日ほど経った写真では、ほとんど真っ黒になっている。

亜鉛がレモンの中にイオンとして溶け出す際に放出される電子が導線を通り、反対側にある銅版の表面で水素イオンと結合して水素ガスを放出する。導線の途中に発光ダイオードがあれば、電流が流れて点灯するという仕組みだ。

 

要約すれば「イオン化傾向の異なる2種類の金属によって生じる電力の実験」ということだが、このイメージを娘が理解するのはもっと先のことだろう。

子供と話していて、目に見えない電気のイメージを伝えるのはとても難しいと感じる。

 

この実験を開始してから2週間が経った今日も、発光ダイオードは点灯し続けている。(菅沼)