平成15年に施行されたシックハウス対策法はその5年前に改正された省エネ法に大急ぎで追加された法律といえます。
京都議定書の影響もあって、改正された省エネ法では住宅の気密・断熱性の向上を推進しようといった内容だったのですが、ここでシックハウス症候群が問題となりました。
建物の気密性を上げれば、換気が不十分になり空気が汚れます。換気計画を義務化した法律がシックハウス対策法です。改正省エネ法(H10)とシックハウス対策法(H15)の間に建てられた住宅は気密性が高い上に、換気計画がなされていない可能性が高く、何らかの対策が必要と思われます。また、断熱性や防音性の向上のためにインナーサッシなどを取り付け気密性が上がった住宅も同様となります。
写真はダイキン社製の「うるさら7」というエアコンです。加湿機能が大きな特徴ですが、注目すべきは換気機能がついているところです。
カーエアコンでは外気取り入れ機能は普通ですが、ルームエアコンでは特殊な機能になります。
換気機能付きのルームエアコンは高グレードとなり値は張りますが、エアコンの交換時や新設時にシックハウス問題を同時に解決できるという意味では合理的な選択ではないでしょうか。(光治)
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