古い納屋に水廻りを新設する

この納屋は、築何年かは分からないが長い間手入れされず、普通なら解体するべきではないかというほどの状態だった。

施主は以前にそれをスケルトンリフォームしており、今回は水廻りを足して、農作業から帰った時に利用することを計画した。

これは納屋正面から見て右側に付け足された下屋に、床を張って建具を付け、水道配管に設備機器を接続したところを正面から見ているところである。

 

手前にある木製すのこの左側には洗濯機を置く。

 

土壁は既存の壁にあわせて、田んぼから取ってきた粘土に枯れた芝生を混ぜて施主が塗った。

 

施主が塗った土壁の様子。

施主曰く、「最初は土壁を自分で塗れるとは思っていなかったが、やってみれば簡単なことだと気が付いた(難しく考えず簡単に考えてやってしまおう、と考えてもいいことに気が付いた)。」とのこと。

これぞDIY精神のお手本のようだと思った。

 

 

入口からはいるとまずトイレがあり、奥に置き型の浴槽とシャワー水栓がある。

浴槽の隣には集成フリー板で作った洗面カウンターに陶器の洗面ボウルが載っている。

 

シャワーを使うときにはシャワーカーテンを設置する予定である。

納屋の下屋なので、化粧野地板の上は板金屋根であり、断熱材はない。

半分屋外のような建物なので、夏は暑く冬は寒いのは致し方ない。

 

最近このような洗面台を作ることが多い。

洗面台の洗面ボウルは、好みを表現し易い部分だと思う。

 

この洗面器は信楽焼きである。洗面器とか洗面ボウルなどと言うよりは、手水鉢と表現するべきか・・・(菅沼)