DIYで机や椅子を作ったり、棚を作り付けたりするときに、どんな木材を選んだらよいのだろうか。
DIYでの材料入手において重要と思われる
・実物を手で触りながら選べること
・同じものを追加でいつでも手に入れられること
が、近所のホームセンターで可能になる。
私達のような請負工事を行う「工務店」では、木材は材木店で購入するのが普通である。現場まで最適納期で配達してもらう必要があるからだ。
しかし、一般の人が材木店でDIY用の木材を購入することはほとんどないだろう。
流通している材木の種類が頭に入っていなければ、材木店で注文することは難しいと感じられるはずだ。
これは事務所の近くにあるホームセンターの様子を撮影したものである。
あらゆる用途に最も出番が多いと思われる材料がこれである。
この2×4(ツーバイフォー)6フィートと12フィートは、SPFと呼ばれる樹種である。SPFは単一の樹種の名ではなく、スプルス・パイン・ファーの3つの樹種の総称である。
断面が絶妙の寸法(38mm×89mm)で、構造・造作ともに使うことが出来る。
私は自作家具というとすぐにこの材料を頭に浮かべる。
輸入材であるから単価は若干変動しているが、安定して安価である。
外部に使用する場合は、塗装が必須である。
ツーバイフォー工法においては構造材になるのだから、強度も十分ある。
針葉樹の加工性の高さも持ち合わせている。
材料を買うときに、ねじれや曲がりの極端なものをハネることは、とても大切な作業である。
材料の端に立って端部を手に持ち、木口方向から目視して、全体がどれくらい曲がっているかを確認する。
やってみると分かるが、12フィートとなれば一直線の材料はまれである。ある程度の妥協が必要だ。
この選別は店員さんの目を気にすることなく、当然という顔で実行して構わない。
一定の割合で曲がる木材が出ることは常識である。(菅沼)
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