DIYの材料・ビス

比較的短いビスを並べて比較してみた。

右端は木工ビスの38mm。

木工ビスは留め付ける材の2倍の長さを選択するのが基本だ。

留め付ける材を下地に引き付けるためにネジは半分にしか付いていない。

大きなラッパ状の頭が材を強力に引き付ける。

 

右から2番目は石膏ボードビスの32mm。

石膏ボードは粉を圧縮した脆い素材なので、全ネジであってもラッパ状の頭だけで引き付けることが出来る。

錆び難くするための特殊なメッキが被せられていて、頭の表面にはエマルションパテが載り易いようにエンボス加工が施されている。

 

中央はステンレス製のスリムビス(細軸ビス)で長さは35mm。

軸が細いので、薄い材に打ち込んでも割れ難い。

また頭が小さいので引き付ける力は弱いが、仕上げに使っても目立ち難い。

このビスには頭の裏側に出っ張り加工がなされてあり、固い材料(ラワン合板など)にも頭がめり込んでくれる。このような加工が施されているビスは「フレキビス」と呼ばれている。フレキシブルボードなどの固い材料用という意味らしい。

しっかりと引き付けたいときには、この出っ張り加工は逆に無い方がいい。

 

左の2本はミニビスと呼ばれる極細の木工用ビスで長さは38mm。

左がブロンズメッキ色で右がニッケルメッキ色である。

以前はこれを近所のホームセンターで見つけることが出来なかった。これを置いているホームセンターは大型店舗に限られるのかもしれない。

細い釘で留めてもいいような、力の余り加わらない部材に使われる。

釘と違って、反対に回せば抜けるので、ガラスを挟み込む押し縁の固定などに使われる。
頭がとても小さいので、そのまま仕上げになる。

 

左のミニビスだけ適合プラスドライバーは1番で、残りのビスは2番が適合する。

頭の大きさや形状、軸の太さ、材質、これらの違いを理解した上で、留め付ける材料に応じて使い分ける必要がある。(菅沼)