Q28 プラン提案の後はどのように進んでいくのでしょうか?

修正の多寡にもよりますが、家づくりを進めると連絡があってから1〜2週間後に修正案を送ります。

以降、軽微なやり取りであればメールで、大きな修正があるときは対面で打ち合わせします。頻度は週1回程度となります。

 

この段階になると見積書を見ながらコストも細かく調整していきます。この期間にシステ厶キッチンやユニットバスのショールームに行ってもらい、使用する製品を決めます。また使いたい金物や洗面台、照明器具などがあれば伝えてもらいます。当社で見積りを取ります。

 

プランに関して細い調整を3〜4回行うことで設計は完全にまとまります。住宅ローンを組む場合、この段階の図面をもとに銀行で審査をしてもらいます。審査が通れば、当社との契約に進みます。契約は細部の設計まで承認をもらってから行います。

 

Q29 ネットに工事請負の契約書を交わしてから細部を決めるという記事がありました。この順番が正しいのでしょうか?

プランの概略を決めたらまずは契約。細部は契約後に詰めていく。昔はこのやり方が主流でした。このやり方はプロ側が顧客を囲い込むために考えたものです。

 

契約時は金額を抑えた最小限の仕様としておいて、建て主を契約でつなぎとめてから、ランクの高い仕上げ材や設備、造り付け家具などの魅力的な提案をしていって金額を高めていくやり方です。契約後のトラブルが多いので、現在ではすたれてきています。今は細部まで決めてから契約するのが主流になりつつあり、当社もそうしています。

 

なお、プランの概略を決めてすぐに契約する方法の利点としては、早めに契約する分、工事の段取り(発注や予約など)を前倒しでできることです。その分、着工や竣工も早くなります。

当社ではシステムキッチンやユニットバスの細い仕様(オプションの有無など)、照明器具や壁紙の色など、工事のある段階までに決めれば支障のないものは、契約後に決めてもよいとしており、些少ですが着工を早める努力をしています。

Q30 プラン提案や修正に費用は掛からないのでしょうか?

プラン提案の費用は会社によって異なります。

①すべて無償、②プラン1案と修正2回程度は無償(詳細設計から有償)、③プラン1案は無料で修正案や2案目以降は有料、④1案目から有料、といった4パターンがあります。

 

ハウスメーカーや大手工務店は①、工務店は②〜④が多く、設計へのこだわりが強い工務店ほど丸数字が大きくなります。②〜④のプラン作成費用は10万〜50万円が多いです。有償の場合、契約まで進むとプラン提案の費用は請負金額に組み込むので、契約した人にとっては結局は無料(営業経費扱い)になります。

 

当社は②のやり方で10万円を頂いています。要は簡易設計と概算見積りまでは無償で、詳細設計と詳細見積りは有償という考え方です。有償としているのはプラン作成や修正には時間が掛かるので、契約できなかったときに時間的な損失が大きいからです。そのため、ほぼ契約するつもりの施主だけに集中するために、このかたちを取っています。

どれがいい、悪いではなく、あくまで営業の手間や経費に関する会社の考え方の違いです。