アウトセット引戸

ドアから引戸への変更は、介護保険を利用した改修では非常に多い工事です。

なるべく廊下側に出っ張らないように設計しています。

 

この工事でのポイントはずばり「上吊り構造」にあります。

上吊りとすることで建物の歪みから建具枠の縁が切れ、建具単独で垂直を出せます。

 

築25年以上の木造住宅は、場合によってはかなりの歪みがあります。

今までの工事での最大の歪みは、柱の上下で30mmの倒れがあったケースでした。

その場合は三角形のスペーサーを作り、方立に取り付けて隙間を埋めます。

 

床の歪みは、床上のレールを滑る引き戸にとって致命的な結果をもたらします。

上吊りとすることで、床からの影響を受けることもありません。

 

金物はアトムリビングテック製の物を選択しています。(光治)

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勝浦の家・地縄張り

古い家はすっかり跡形もなくなりました。今日は地縄張り、明日は地盤調査です。

それにしても今日は寒い上に強風が吹き荒れて作業中の会話がガタガタ震えました。(郁子)

 

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切り抜き01 & お知らせ

新しく「インテリア袋」というカテゴリーを新設しました。インテリアに関するものをあれこれ

取り上げていきたいと思っています。

 

写真は私の夫がネットで見ている外国の新聞から気に入ったものをピックアップしました。

参考にしたいのは本と小物の配置です。美しいのはモノそのもの以上に美意識でしょうか。

砂の入った半円のデザインも素敵。砂紋が枯山水のようでもあります。

photo:Los Angeles Times

 

お知らせです。 

2月2日より19日まで5名の写真家によるグループ展「The Scene」に私の夫マイケル・スタンレーが展示いたします。場所は表参道です。お近くにお越しの際は是非お立ち寄り下さい。

詳しくはこちら→hpgrp GALLERY東京 (郁子)

 

 

 

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衛生陶器

これはリフォーム現場調査で出会った衛生陶器。

「衛生陶器」と呼ぶのが相応しい。

 

これはデザインされていると言うべきか。

必要だからこうなったと言うべきなのか。

製造年月日は今から33年前。

会社の名前も、今では変わった。(菅沼)

 

 

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鉄管と塩ビ管の接続

現在解体中の現場から。

 

何年前の物か分からない錆びた鉄管(給水管)が、ボロボロになった箇所で亀裂を生じ、水を噴いた。

この箇所は地上に露出した部分であった。

土中にある方が錆による劣化は進行が遅いようだ。

 

上の写真は、硬質塩ビ管で復旧し終わった様子。

こちらは、錆びた鉄管をぷつりと切断した側。

部材の名前は知らないが、このようなジョイントが可能である。

鋳鉄製の管にはねじ切りがしてない。

どうやって接続しているのかというと、ゴム製のパッキンを圧縮して水密性を確保しているのだ。

写真のナットを回すと、パッキンが徐々に締め上げられるということらしい。

ジョイント部材の反対側の様子。

硬質塩ビ管も締め上げられて、パッキンで水密性を確保している、

これは、上記のジョイント部材とは反対側の接続の様子。

鋳鉄製の既存エルボはねじ山がまだ活きていたので、バルブソケットでの接続が可能であった。

 

ちなみに、水道職人はバルブソケットのことを「バルソケ」と省略して言うので、思わず真似をして言ってみたくなるのだ。(菅沼)

 

 

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化粧頬杖

化粧の頬杖とは、こうやって作るものだったのか・・・

 

この頬杖は、四方柾の材を使っている。

下側は反り台鉋で削れるだろう。だが、上側はどうやって削るのだろうか?(菅沼)

 

 

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千葉県でも

今朝は千葉県でも雪が積もっていた。

 

2階のルーフバルコニーから東の空を見る。

新聞配達のオートバイが走った跡だけが道に残っている。

 

用水路から風呂の湯気のように水蒸気が上がっている。

家の後ろの、凍る水たまり。(菅沼)

 

 

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勝浦の家・壁の中に・・

解体工事もあと一週間だ。写真は解体中に壁を剥がしたら出てきた。

足場が悪くてそばに行けず、とりあえずカメラのフラッシュで撮る。

薄暗い中に美しい笑顔と水着が光っていた。

しばし見蕩れる。                          (郁子)

 

 

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照明器具

先日、昼食で寄ったラーメン屋さんの照明。

 

こういう感じは私の好みなのだ。(菅沼)

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薪ストーブの煙

薪ストーブに火を入れると、まずは薪から白い煙が出始め、それが煙突から吐き出される。

写真は火が着いてから間もない時の煙の様子である。

大して風がなければこの写真のように煙は上へ上っていく。

風が強ければ、煙は真横に流れる。

高温で燃焼が続くようになれば、煙はほとんど目視出来ない。

住宅が密集している地域では、ニオイと共にこれが結構近所へ飛んでいくので、近所の人にストレスを感じさせるかもしれない。

 

私の自宅の場合、ルーフバルコニーに干した洗濯物は、この時期に多い北風の日には燻製のような匂いが付いてしまう。嫌いな匂いではないのだが・・・(菅沼)

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リアル京谷選手・車椅子バスケ

我が家の長女(小4)と次男(小3)が通う長生村立高根小学校に、車椅子バスケットボール日本代表の京谷選手が来てくれた。

 

「みんなは夢を見ているかな?」

「サッカーワールドカップ1982年スペイン大会で見た西ドイツ・リトバルスキーに、強烈に憧れた。」

「努力して変化する自分に気が付くことはあるかな?」

「一、夢を持つ。

 二、夢に向かって行動を起こす。

 三、行動の中での出会いを大切にする。

 四、絶対に諦めない。

 五、感謝の気持ちを忘れない。」

「シドニーパラリンピック・対オーストラリア戦での会場のどよめきを感じたとき、あの歓声の中に帰ってきたと思った。」

10対1のフリースロー合戦は、京谷選手の勝ち。

 

勝気な少年がJリーガーになり二年目、交通事故でみぞおちから下の感覚を失った。その絶望から「逆境の中で変化していく自分が嬉しい」と言えるまでに復活したのだ。(菅沼)

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勝浦の家・既存建物の外壁補修1

勝浦市・I邸の解体現場。

 

全部手壊しのため、常に作業員が4~5人いる。ここまでちょうど1ヶ月。

残される既存建物の内壁が新規の外壁になるため、透湿防水紙を張る。

(脚立に乗っている菅沼)

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勝浦の家・解体現場

店舗・住居と、3代に亘って使われ続けてきた建物を建て替えるべく、解体工事が進んでいる現場の報告。

 

ここは重機類が全く進入出来ない立地のため、すべて手工具で解体が行われている。

解体の手順は、まず内装を外す。2階の床に穴を開けて下へ落として人力で運び出す。

次に外壁を外し、屋根を落としながら、2階の軸組を解体していく。

 

建物の姿が消えると、まるで別の場所にいるような感じがしてくる。  (菅沼)

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こけら葺き

三渓園の中にある月華殿。

この写真で見えているだけでも、3種類の屋根葺き(瓦葺き・檜皮葺き・こけら葺き)が施されている。

これはその中の「こけら葺き」。

「こけら」は漢字で書くと「柿(かき)」とよく似ている字だが、木へんに市(いち)ではなく、「市」の真ん中の縦棒が上に突き抜けていて、違う字なのだそうだ。これは今回調べるまで知らなかった。

 

効き幅一寸程度の幅に10枚ほどの重なりが見て取れる。

大変な手間の掛けようだ。

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臨春閣その2

前回の臨春閣の、縁側の床板。

これは杉板だろうか。風化した材料の柔らかさのようなものを感じる。

これは雨戸の戸袋。

柾目の杉板だろうか。春目が無くなり、浮づくりになっている。

釘は銅製だろう。

1917年に移築とある。

2012―1917=95 

補修されていない部分なら、95年間かけた風化を観察できる。

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根継ぎ

三渓園にある門柱の根継ぎの様子。

 

こちらは「金輪継ぎ」がよく分かる。

これは反対側にある柱の根継ぎ。

よく観察すると、45度に振った金輪継ぎであるのが分かる。

目違いの部分が継手内部に刻まれているようで、外からは見えない。(菅沼)

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臨春閣

先日、事務所3人で見学に行った横浜・三渓園での一コマ。

 

三渓園の中で、この臨春閣は「内苑」と呼ばれる位置にある。

日本の建築の美は、庭と一体になったこの佇まいにあることを肌で感じる。

特に、入り組んだ屋根は重要なのだ。

この美意識から学ぶものは多いはずだ。(菅沼)

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土地に立って

施主が選んだ土地に初めて立った時に、最初に考えることは何か?

 

私たちは設計者として、施主が購入した土地を紹介されることから仕事が始まる。
実は土地探しから家づくりは始まっているのだが、私たちが土地探しから関わることは少ない。いつ決まるかわからない自分の土地についての相談となると、施主としては気が引けるのも理解出来る。

その土地に立ってまず考えるのは、
・地形から想像出来る地盤の成り立ち(地盤の強度や土質について。盛り土か切り土かなど、改良工事の予想。水はけの善し悪し。)
・敷地内外の高低差(擁壁、深基礎、排水ポンプアップ装置などが必要か?)
・敷地外への排水経路(浄化槽をどこに設置するのか?)
・前面道路の給水管の有無(道路舗装の復旧工事は大金がかかる)
・土地までの道の広さ(搬入車両で4トン車が入れない場合、生コン単価が跳ね上がる)
・電線の張られ方や電柱の位置(移設が必要か?子柱が必要か?)
などがある。
こうして思い浮かべると、まずどうやってそこに家を建てるのかということを現場監督的視点で見ているようだ。

次に計画的な視点になって、周囲の建物や樹木の状況、見える遠景、前面道路の交通量などを観察する。
どこに建物を配置するのが最良か。敷地の中を歩き回って想像を巡らす。
敷地の中にどのような生活が展開され得るか、何もないところで可能性を想像する。(菅沼)

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2012年 本年もよろしくお願い致します。

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