〈小屋移築〉


DIY:小屋の移築・屋根工事

大工教室で作った小屋の移築の続き。

屋根の形を切妻から片流れに変更するために、新しく棟木を作っているところ。

垂木の欠き込みをノミで取っている。

ノミの研ぎ方や作業姿勢など、出だしのウンチクは色々とあるのだが、まずは安全に気を付けて作業をしてみる。

 

 

本体は以前に移設してあったものである。

切妻では軒桁だった部材に新しく束を立てて、新規に棟木を載せた。

垂木も再利用で、中間の母屋の上で継いでいる。

 

ポリカーボネートの波板10尺材で屋根を葺いていく。

波板の効き幅は2尺=606mmなので、両端の垂木の外面で12尺ピッタリとすれば、全く無駄のない屋根葺きが出来る。

スケールに寸目盛りがある方が、ここでは使い易い。

 

片流れでは水上側の水切れが難しい。

勾配は2.7寸程度だが、強風時の雨だと軒裏に雨水が直接かかる危険性がある。

軒天井を張らない仕上げ方だと、外壁と垂木の納まりが雨仕舞の肝になる。

 

あとは外壁張りと窓・ドアの製作となる。(菅沼)

 

 

 

 

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〔DIY〕小屋の移築・2

小屋の移築の続き。

土台を据え付けたら、根太を根太彫りに落とし込む。

 

床合板を張る。

この合板は柱の内側に入るように全体を小さく切ってあるため、土台の側面に合板受けの30×40を取り付けておく必要がある。

 

柱を立てたところ。

作業床があるとやり易い。

 

桁と棟木を取り付けたところ。

「屋根は片流れするかも」ということで、イメージをつかむためにとりあえずの垂木を取り付けた。

筋違いと、筋違い欠きのある間柱を取り付けて、この日の作業は終わり。

 

ブロックの設置からここまでで4時間の工程だった。(菅沼)

 

 

 

 

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〔DIY〕小屋の移築・1

以前におこなっていた大工教室で実習生が刻んだ小屋が、事務所の前にしばらくの間建っていた。

その後に小屋の行き先が決まった時の移築の記録。

 

小屋を置くためのブロック基礎を設置する。

水盛・遣方は省略するので、基準になる地縄は対角を測って正確に張る必要がある。

地縄を張ったらコンクリートブロックをまずは置いてみる。

土台を載せて、水平器で傾きを測る。

水平器を見ながら、ブロックの下の土を増減させて水平を出す。

写真では右端のブロックを基準として反対側の端のブロックを調節し、最後に中央のブロックを調整する。

 

高さの調整には何度も繰り返しが必要で、根気が必要だ。

おそらくこの作業が、小屋の移築では最も時間が掛る工程だろう。

 

6か所のブロックが調整し終わった。

もう一段積み上げて床下の高さを増し、組み立てに入る。(菅沼)

 

 

 

 

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