子ども達と建てた小屋の移設の様子。
この1坪の小屋の重量を計算すると約400kgとなる。
4tトラックの4段クレーンの最大伸張でギリギリの重量である。
最大の課題と思われたのは、玉架けロープが屋根に横から掛ける圧力だったが、やってみると心配したほどのことはなかった。
小屋はこのようにして移送された。
たった1坪の小屋も車に載せると大きく感じる。
移設先でも問題なく設置出来たと連絡を頂いた。(菅沼)
切り抜き04の続き間のリビングです。よく見るとダイニング側のサッシが全開口になっています。開いた先はプール。設計はかっこいいけれど、こんな小さな子供がいて大丈夫なのかしら?
photo:Los Angeles Times
これはSS試験(スウェーデン式サウンディング)のスクリューポイントを2つ並べてみた写真で、比較のために撮影した。
左は多くの使用を経て丸くなったもので、右は新品である。
スクリューポイントは直径が30mm以上あれば使用可という規定で、内径30mmのこのリングを通ってしまったら使用不可である。
写真の新品はもちろんリングを通らない。
スクリューポイントを地面に突き刺し加重をかけて回転させる。
先端の様子。
測定結果(N値)は液晶画面にリアルタイムで表示される。(菅沼)
私達事務所の現在抱えている現場がほぼ同じ工程で進んでいるので、ずーーっと土木工事の写真が続きました。いったい何屋さんって感じです(笑) これから木工事が続きますよ。
・・というわけで目の保養になりそうな一枚を。(郁子)
photo:Los Angeles Times
もう見えなくなってしまった小物の一つ、スリーブホルダー。
配管を抜くために基礎立ち上がり部にボイド管を入れる際、鉄筋の被り厚確保や正確な位置決めのためにこのホルダーを使う。(菅沼)
この現場は重機類が直接横付け出来ない増築現場である。
上棟に備えて1階床の捨て張りを先に行い、当日はこの上で作業をする。
クレーンは、間に隣地を一つ挟んで、材料をこの現場へ下ろす予定である。
このやり方は、2×4工法と日本で呼ばれている『プラットフォーム工法』そのままである。
捨て張りは残りの配管工事のために仮留めにしておく。
北側にはお寺の境内に巨大な銀杏が立っている。
上棟前に行なう工事は、残すところ先行足場だけとなった。(菅沼)
これは『Pコン鏝(こて)』と呼ばれる道具で、『木コン鏝』と呼ぶ場合もある。
見ての通り、Pコン跡にモルタルを詰めてこの鏝で押さえる。
職人によっては、ペットボトルの蓋を代用している。
先月も書いた新国立美術館についてです。この円錐のコンクリートの上はフランス料理で有名な三ツ星レストランがあります。入り口は最上階のロビーから繋がるブリッジですから、あきらかに厨房はこの窓1つもない円錐コンクリートの中です。下からエレベーターでレストラン中央のサービスカウンターに届けられるのでしょう。
私は見ていてそこが厨房に違いないと理解した瞬間、いや~な気持ちになりました。
この発想そのものが受け入れがたい。他に例えるならば映画「チャーリーとチョコレート工場」のようです。ウンバルンバがロボットのように働いているイメージと重なりました。
ディズニーランドは地下が巨大な施設であるのを分かっていても十分楽しめますが・・(郁子)
段々畑状の敷地は、斜面を半分削り、削った土を低い方に盛って平らにしていることが多く、低い方に向かって地盤が弱くなるケースがよくあります。
今回は柱状改良で地盤の補強を行いました。
青いスプレーで杭の位置を出します。50本を超えました。
直径60㎝のドリルを回転させながら深さ6.5mの支持地盤まで到達させ、セメント系の固化剤を圧入しながら抜きあげていきます。
この土地の土質は、木や枯葉などが腐って体積した「有機質土」と思われます。
改良工事業者の職方は「腐植土」と呼んでいました。
たいへん水はけが悪いので、建物を建てた後に芝生を敷くなど、何らかの水はけ対策が必要になるでしょう。(光治)
プレカット工場のなかを歩いていると、超仕上機が目に入った。
プレカット工場の中には、大工が手で加工するための手加工場がある。
ここがその場所で、お馴染みの手工具・電動工具がきれいに並んでいる。
道具類の数々。
この日は作業は無かったようだ。
角のみとチェーンのみ。
チェーンのみは貫穴掘りに使う。
私は大工見習いの頃に使ったきり、チェーンのみを使う機会は一度もない。
道具屋で2万円程度で売り出されている中古のチェーンのみをよく見かける。(菅沼)
軸組み加工の依頼を出しているプレカット工場の様子。
広大な敷地内に入ると、まず目に入るのが加工済みの材料のエリア。
出荷のタイミングを待っている。
クレーン付きの大型平ボディトラックが時々通る。
工務店の2トントラックも見える。
敷地の奥には、これから加工される材料のストックヤードがある。
材料に印刷された文字から外国で製品化されたと分かる材料が、パッと見でも半数以上だろうか。
広い加工場の中は整然としていて、埃っぽさが全くない。
集塵機の吸気音とルーターの切削音が響いている。
時々フォークリフトが場内に出入りしている。
作業している人は少ない。
これが仕口を加工するルーターの先端。
工場の加工ラインは、工場長に案内してもらった後にしばらく見ていると、何をしている機械なのか、材料がどうやって流れていくのか、分かってくる。
横架材の加工ラインから米松の桁が出てきたところ。
番付が振られた後、上端・下端の加工、両側面の加工、継ぎ手・仕口の加工の順に進んでこのような状態で出てくる。
この工場は、プレカット工場の中ではどちらかというと大工の作業場に似ている工場ではないだろうか。加工ロボットが稼動しているという感じではない。(菅沼)
改修工事の現場調査で、同じ敷地内にあった蔵。
聞いたところによると、明治時代に建てられたのだそうだ。
外壁に打ち付けられている釘。
これは鍛冶屋が叩いて作った物だろう。
壁がどの程度補修されたのかは分からない。
やはり手入れをしないと、表面が風化してくる。(菅沼)
生コン受け入れ時の検査の様子。
指定した生コンは「普通 24-18-25-N」。
普通コンクリート、呼び強度24、スランプ18cm、粗骨材最大寸法25mm、セメントの種類による記号、の順に表記する。
まず、コンクリートミキサー車から材料を採る。
この日は合計17㎥の生コンが搬入される。
10トン車4台分で、2台目の搬入時に採取を行なった。
この検査は、公的な第三者機関が行なう試験ではなく、生コン工場が行なう自主検査である。
これが試験セット。
測定する項目は、「温度・スランプ・空気量・塩化物量・1週4週強度」である。
生コンの温度は「9℃」。
スランプは16cm。
18±2.5cmとなれば良い。
カンタブによる塩化物量の測定。
写真は測定中で、目盛りの上のバーがオレンジ色から青色に変色したら測定完了。
0.3kg/㎥以下となれば合格。
この容器に入れた供試体で1週・4週の圧縮強度を測定する。
空気量の測定。
メーターは4.8%を指している。
4.5±1.5%となれば合格。(菅沼)