天井断熱材を新たに入れ替える工事です。
既存の断熱材は厚さ50mm、密度は10kのグラスウールと思われます。動物に荒らされている形跡が確認できます。
新しい断熱材は厚さが105mm、密度は14kの高性能グラスウールです。
断熱区画を意識し、隙間が開かぬよう注意しながら敷き並べていきます。
断熱材を敷き込みが進むと共に小屋裏の温度が上がっていき、終盤はこの時期でも短時間で汗だくになるぐらいの温度になります。断熱材の効果が肌で感じられる瞬間です。(光治)
「木材の劣化」とは何か?
木耐協が定める「耐震診断法」では、「木材の劣化」という判断項目がある。
劣化の程度を調査員が判定するのだが、ここで「ドライバーが簡単に刺さる」という具体的な判断の基準が示されている。
それを実際にやってみた。
これは私たちの事務所で現在改修工事中の現場の、洗面所の床の大引きである。
一見すると、何も劣化していないように見える。
だが、解体撤去して二つに切断してみると、このようにシロアリの食害を受けていることが判明する。
全体にパサパサとしていて粉っぽく、手に持った感じが軽い。
実際にドライバーを刺してみると、このように簡単に突き刺さる。
このようになった原因は、隣の浴室から来る湿気と、床下換気の不足が考えられる。
家を長持ちさせるためには何が必要なことなのか、このような実例から学ばなくてはならない。(菅沼)
基礎内部の立ち上がりを残して外周立ち上がりとスラブまで約12.5㎥の生コンを打ちました。品質24-18-20N 生コン温度15℃ 生コン工場から現場は20分以内です。
待ち時間もほとんどなく、スムーズに3台入りました。
右の写真の白い服の人は私ではありません。ポンプ屋さんです。(郁子)
築40年の建物の床下の様子。
首を突っ込むと多少湿っぽく、カビの匂いがします。
布基礎の場合、束石は長い年月の間に沈むことがあります。
この建物は束石と床束を補強した形跡が確認できました。
築年数の割には木材にダメージはないようですが、定期的な床下点検、防蟻処理が必要になるでしょう。(光治)
鴨井と柱の様子。
自然乾燥無垢材の杉の柱は、40度の高湿度空気による下ごしらえの後、桟積みされて自然乾燥される。この下ごしらえは乾燥割れを極力減らすための工夫ということである。
しかしながら、建ててからの乾燥収縮による割れは完全には回避出来ない。
写真のように若干の割れが入るのは自然の木なら仕方のないことである。
こうした柱に鴨居を密着させるためには「ひかり方」や「木殺し」などの大工技術が必要になる。鴨居ジャッキを使って柱間をほんの少し広げて鴨居を入れ、ジャッキを抜いて密着させることも考えられる。床柱などに鴨居が当たる場合では、絶対に隙間を空けないように鴨居の形に柱を掘り込む。
3枚目は筋違いと間柱の様子である。
これは造作材ではないが、このような隠れる部材に対しての加工精度の高さは、大工の自己品質基準を物語っているように思うのである。(菅沼)
中古住宅の小屋裏で作業をする時の様子。
ペンキ売り場などで売られている不織布のつなぎを着て、防塵メガネと防塵マスクを装着する。
この防塵マスクの使用感を訊くと、息が楽に出来るとのこと。
可動式の弁で吸排気を楽にしているのが、ダースベイダーのような呼吸音から分かる。
防塵メガネ(ゴーグル)では「曇り止め」が肝心である。
古い家の小屋裏は動物の生活の痕跡があることが多い。
ここでも、断熱材の「寝床」らしきものが確認できる。
防護服は必須である。(菅沼)
今日、加工された鉄筋が現場に搬入されました。
前2枚の写真は一昨日の捨コンを均している様子です。
この日は温かくて作業がはかどりました。
仮設トイレが傾いて見えるのは写真の歪みではなく強風に耐えているのです。(郁子)